リカルド&レンツォ・コタレッラ、イタリア醸造界を牽引する兄弟によるプライベートワイナリー
兄リカルド・コタレッラ。1948年ウンブリア州テルニ県オルヴィエート生まれ。醸造学校を卒業後、オルヴィエートのワイナリーで醸造をスタート。81年からフリーでの活動を始めるやいなや、醸造家として頭角を現し、カンパーニア、シチリア、ラツィオ、マルケなど、当時無名だった州を中心に近代的なスタイルのワインをリリース。世界的なイタリアワイン・ルネッサンスの立役者にして、「魔術師」「天才」とも形容される、現代イタリアを代表する醸造家の一人。2001年ガンベロ・ロッソ「ベスト・ワイン・メーカー」、同2001年ワイン・エンスージアスト誌「ワインメーカー・オブ・ザ・イヤー」、2002年イタリアソムリエ協会「ベストイタリアンワインメーカー」に選ばれる。2013年にはイタリア醸造家協会会長、そして2015年には国際エノログ連盟会長に就任。
弟レンツォ・コタレッラ。かのジャコモ・タキスの跡を継ぐマルケージ・アンティノリのチーフ・ワインメーカーであり同社CEO。2001年ワイン・エンスージアスト誌では兄リカルドと共に「ワインメーカー・オブ・ザ・イヤー」を受賞し、現代イタリアワインを牽引する存在の一人。
ファレスコワイナリーは、コタレッラ兄弟により、1979年ラツィオ州モンテフィアスコーネに設立。これまで不当に忘れさられていたとも言える土地のテロワールを表現すべく、1989年には『エスト!エスト!!エスト!!!ポッジョ・ディ・ジェルシ』を誕生させ、1998年には『フェレンターノ』のリリースにより、ロッセット品種に関する20年の長きに渡る研究が結実しました。ラツィオ州ではモンテフィアスコーネとボルセーナ湖の間に位置する地域でロッセット、アレアティコ、トレッビアーノやマルヴァジア等の土着品種に加え、メルロー、シラーやヴィオニエ等の国際品種を栽培。ウンブリア州ではモンテッキオに拠点を置き、メルローやカベルネ、サンジョヴェーゼ、ヴェルデッキオやヴェルメンティーノ、更には40種類以上の実験品種を栽培。数々の輝かしい受賞歴に甘んずることなく、自らの郷土のテロワールと葡萄が持つ個性を最大限に引き出すことを目指し、飽くなき情熱でワイン造りを続けてきたファレスコは、現在娘たちにより家族の絆を表すファミリア・コタレッラと名を改め、彼らのフィロソフィーを継承している。