ブドウ本来の力を引き出す造り手
イカルディはイタリア ピエモンテの銘釀地ランゲとモンフェッラートの境界線にあるカスティリオーネ・ティネッラの地に1914年、ブドウ栽培農家であったアンジェロ・イカルディ、ピエリーノ・イカルディによって誕生した。現在は彼の子供であるクラウディオとマリア・グラツィアに引き継がれ、クラウディオは醸造を、マリア・グラツィアはセラーでの管理を行っている。 ピエモンテでいち早く有機栽培を進めた先駆者としても知られるが、1995年より全ての畑を有機栽培に転換、畑の一部ではビオディナミ農法にも取り組む。栽培においては、自生する下草も土の状態を見ながら必要に応じて手作業のみで除去し、緑肥として循環利用するなど、畑全体の多様性とバランスを重視。また、土着の野生酵母のみを用いた赤ワインの醸造においても、亜硫酸塩の添加を極力抑えながらも、ルモンタージュ回数、醸し期間などを適宜コントロールすることで安定した高い酒質を保っている。畑と実直なまでに向き合う、信頼の造り手。