ボルドーの東、アントル・ドゥー・メール地区にあるサン＝タントワーヌ＝デュ＝クイレに1969年設立。1900年以前から一族で所有していた土地に、創立者であるMr. PETITがワイナリーを構え、時間をかけて少しずつ規模を広げた。
“世代を超えて成功を続ける偉大なワインは、マーケットに応じて造るものではなく、いつも自分たちの情熱から生まれるものである”という哲学と共に、ワイナリーの歴史は彼のファミリーへ受け継がれ、現在は娘のFrédérike氏が醸造を行い、母親と共にワイン造りをつづけている。
畑は日当たりの良い斜面に位置し、土壌は粘土石灰質。一部に岩がちな場所も見られる。ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨン、ミュスカデルなど白ブドウを４ヘクタール、黒ブドウはメルローを中心にカベルネ・ソーヴィニヨンやマルベックなどを62ヘクタール所有。ワイナリーは設立から40年を越えるが、2019年にはオーガニック栽培へ転換。有機認証であるエコセールを取得している。品質の良いワインを造るには良質なブドウが必要で、それは毎年同じ畑がもたらすもの。畑を取り巻く生態系の保全や豊かな環境を保つことを第一として、世代を越えて続くワイン造りを目指している。
